テストが返ってきたら

長かった夏休みも終わり、
学校生活に戻っていった子どもたち。
休み明けをスムーズにスタートできているでしょうか?

さて、夏休み中に受けた模試が返ってくる頃です。
受験生はその結果に一喜一憂するものですが
周りの大人は冷静に分析したいですね。

テスト結果の良し悪しは一般的に
点数で判断してしまいがちですが
私たち教師は、まず解答用紙を見ます。

そこから得られるのは・・・
・わからなくても最後まで頑張って取り組もうとしているか
・字の丁寧さから想像できる真剣さ
・ケアレスミスでの失点がどのくらいあるか
・本来できるはずの基本問題で得点できているか
・記述問題にどれだけトライしたか
・・・などなど、たくさんあります。

問題用紙も同時に見て
難易度、前回までのテスト内容との比較も行います。

その上でまず評価できるところを見つけ、
「前回よりスペルミスが減ったんじゃない?」
「時間ギリギリまでちゃんと粘ったんだね、エライ!」
「途中計算ちゃんと書けてるね。大事大事。」
など、生徒さんの頑張りを認め、しっかりほめます。

たとえ点数が以前より下がったとしても
そのことだけで判断するのではなく
解答用紙から見えてくる本人の努力や変化に気付き
それを伝えることが大切だと思っています。
課題を共有するのは、そのあとです。
それも、どこをどう強化していくかを具体的に。

子どもたちの学習意欲は
私たち周囲の大人の対応のしかた一つに
意外と大きく左右されるものです。
自信をなくしている子が少しでも
前を向ける言葉がけをしていきたいですね。



2016-08-31 : 財団スタッフ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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1対1の会話を効果的に

私たちの仕事は普段
生徒さんと勉強をすることがメインですが、
その授業の中で、毎回いろいろな会話を交わします。

授業の最初には最近の様子を聞いたり
授業中ちょっと疲れた様子の時には世間話をしたり
最後は感想を伝えあったり。

そのやり取りを通して
生徒さんのコミュニケーション能力が磨かれるように
実は、意識して会話をしています。

発達支援の必要な生徒さんの中には
話す時相手の顔を全く見ない、
何を聞いても「別に」「はい・いいえ」のみ、
などのお子さんがよく見受けられます。
逆に自分の関心のあることを
一方的に話し続ける子もいます。

そうした生徒さんから要点をうまく引き出したり
あるいはバランスを調整しながら
自然なコミュニケーション体験を重ねていきます。

言語的な表現が苦手なお子さんには
具体例を示すことが大切ですね。
例えば、
「楽しかった」の代わりに使える表現として
「ワクワクした」「面白くて笑ってしまった」「今度は友達と行きたい」
などなど・・・
違う表現を意識的に使うことを提案するのです。
そしてできれば、それらをノートに書き溜めていきます。
具体例の引き出しが溜まり
それらを使う練習を繰り返すことで
様々な表現を身につけていけるようにします。
これは作文の練習にも効果的なようで
実際、とてもいい作文を書けるようになった生徒さんがいました。

聞く側の質問のしかたも大切です。
「昨日の休日はどうだった?」
といった漠然とした質問は基本的にNGですね。
(レベルアップの際にはいいかもしれませんが)

「昨日はどこか行った?」
「誰と、何をして遊んだの?」
など、具体的に答えやすい質問をするのがコツかと思います。

1対1のコミュニケーションで
今、少しずつ地道に自信をつけることが
将来社会に出た時の、その子たちへのサポートにもなると信じて
これからも授業中の会話を楽しもうと思います。


2016-08-17 : 財団スタッフ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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障害の告知を考える

最近、ご両親の意向で
あるお子さんに障害の告知が行われました。

幼少期に自閉症と診断されてから
どのように接し、どう育てていくか
葛藤し悩みながらも
しっかりお子さんを支え続けてきたご両親。

今年度、いよいよ高校受験を迎える歳になり
進路を親子で考えるにあたって
本人とその障害について初めて共有し、
向き合っていくことを決めたのです。

どう伝えるか、どのタイミングで伝えるか
本人の感情の動きをどう受けとめるか
誰にサポートしてもらうか・・・
十分時間をかけて準備し
そして、その日を迎えました。

その子は、最初ショックを受けて泣きじゃくったそうです。
でも、ご両親と話すうちに少しずつ落ち着き
意外とスムーズに受け入れてくれたようです。

ご両親からの報告を受け、その2日後にあった授業では
時間のほとんどをさき、本人とそのことについて
いろいろな話をしました。

生徒さんは、
「最初はショックだったけど、いろいろ思い出していくうちに
小さい頃からの疑問が一気に解決してスッキリした。」
「それにお母さんが、”人より苦手なことはあるけど
それを補う方法を一緒に考えていけばいいんだよ”って言ってたから
うん、じゃあ大丈夫か、って思って。」
と言っていました。たくましいですね。
親子の信頼関係がそこにしっかり築かれていることが
感じられました。

その日を境に、
自閉症だけでなく他の発達障害についても
授業の中でよく質問が出るようになりました。
興味をもって前向きに深く知ろうとしているように見えます。

「今のはもしかしたら、特性からきているのかもしれないね」
「そっかー、じゃあどう考えてどう行動すればいいのかな?」
など、課題に対して具体的に話し合えるようになりました。

告知については、
家族・周囲の受容や心の準備ができているか
本人にとって適切なタイミングか
その後のサポート体制は整っているか
など、慎重に考える必要はありますが、
その上で、告知した方が本人にとっても
家族にとってもいいと思えたなら
きっと次のステップへの第一歩となるのではないでしょうか。

ご両親の心配は尽きませんが
これからは本人と一緒に考えていくことができます。
そして本人も、困ったときに誰かに伝えたり
必要な支援を受けやすくなるのではないかと思います。

今年は受験対策だけでなく、
生徒さんの自己理解のための勉強も合わせて
毎回、盛り沢山の授業になりそうです。


2016-07-31 : 財団スタッフ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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孤立を防ぐ

7月のLead座談会が、先日行われました。
梅雨らしい雨の中、たくさんの保護者の方にお越しいただきました。

最初に主任研究員の三浦から
子どもたちのサポートを行う上で大切な
いくつかのポイントを紹介させていただき、
その後、グループに分かれて
今不安に思っていることをお互いに出し合ったり
役に立つ情報の共有などが行われました。

日々、子育てに奮闘するお母さんたちからは
本当にたくさんの悩みや不安の声が出ました。
一番感じたのは、そうした声を共有する場が必要だということです。
同じように悩む人が集まり、
話をする機会をもつこと。

参加されたお母さんから聞かれたのは
「こうやって、誰かとつながる機会がほしかったんです」
という声。
それだけ、子育ては孤立しやすい現状であること、
親御さんのサポートが必要であることを改めて痛感しました。

これまで、発達支援についてのセミナーやママカフェ、
各ご家庭への直接の連絡などは行っていましたが
親御さん同士が十分な時間をとって悩みを共有する場は
まだまだ足りなかったかもしれません。

これからも定期的に、こうした座談会を開催していきます。
一人でも多くの親御さんが少しでもホッとしたり
何かしらのヒントや勇気を得たりできる場を
意識的につくっていきたいと思います・・・!


2016-07-13 : 財団スタッフ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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共有体験の生むもの

大きな壁にぶちあたった時
それを乗り越えさせるものは何かと考えたら
私の場合、”子どもの頃の幸せな記憶”です。

頑張ろうとする気力も
負けない気持ちも
それを受けとめるベースが自分の中にないと
崩れてしまうからです。

じゃあ、”子どもの頃の幸せな記憶”って何かと考えたら
家族で食べる夕食の時間とか
おばあちゃんにかわいがってもらったこととか
夏休みに山でいとことトンボ採りをしたこととか・・・

他愛もない日常の一つひとつが
幸せな記憶となって
自分に蓄積されていることに気付きます。

そしてそれらの大半は
誰かとの”共有体験”です。
身近な人と同じ時間を共有することが
何よりも幸せだったような気がします。
自分はここにいていいんだ、
自分は愛されているんだ、という安心感が
強い心を育ててくれたのではないかと思います。

さて、今度は自分が親になり
子どもにそうした幸せのベースをつくってあげられているだろうかと
日々考えているところです。

大人のペースや都合で
どれだけ”共有体験”のチャンスを失っていることでしょう・・・

夕食の時間が多少遅れても
帰宅途中、足を止めて動かない娘を急かさずに
隣りへ行って一緒に
しばらくカタツムリの歩みを眺めることや
止まらないお喋りに娘自身が疲れて寝てしまうまで
ちゃんと聴いてあげること・・・

そんな些細なこと一つひとつが幸せな記憶となり、
いつか娘を支えるベースとなるのかもしれません。

親の役割はいろいろあれど
とにかく、まずは”共有体験”。
そう自分に言い聞かせながら
日々子どもと向き合っています・・・


2016-06-30 : 財団スタッフ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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